インプラント治療

インプラント治療

インプラント治療とは、むし歯や歯周病などで歯を失った際に、人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付けることで、天然歯に近い審美性と機能性を取り戻す治療法です。
インプラント治療で歯の機能を取り戻すことで、食事や会話などに影響が出ていた状況が改善され、快適な日々を過ごせるようになります。

そのほか、食べ物をよく噛めることで硬さのある食べ物も食べられるようになり栄養の偏りがなくなります。
また、口元の見た目が整うことで笑顔に自信を持てるようになるのです。

インプラント治療をおすすめする方

  • 入れ歯をいれたくない
  • 自分の歯のような感覚で食事がしたい
  • 周りの歯へ負担をかけたくない

失った歯を放置するリスク

歯を失ったところを放置すると、隣の歯が倒れ込んできたり、全体の噛み合わせが悪くなって健康な歯への負担が増大したりします。
結果的に他の歯の寿命を縮める恐れがあるため、歯を失った際はなるべく早く歯の機能を補う必要があります。

また、噛み合わせが悪くなると、食べ物をよく噛めなくなることで胃腸への負担が大きくなったり、顔の筋肉のバランスが崩れてシワやたるみが目立つようになったりします。
その他、歯が少ないほどに認知症のリスクが高まるといわれているなど、失った歯を放置するリスクは非常に大きいのです。

失った歯を補う治療法の比較

インプラント

インプラント治療は、天然歯に近い噛み心地を得られる治療です。

メリット

・他の歯に負担がかからない

・違和感なく噛める

・取り外す手間がかからない

・口元が美しく整う

デメリット

・治療費が比較的高額

・治療期間が長い(半年~1年ほど)

・周りの歯茎は歯周病になる恐れがある

・インプラント周囲炎を放置すると抜け落ちる恐れがある

入れ歯

入れ歯は、人工の歯茎に人工の歯が取り付けられている装置です。

メリット

・治療期間が短い

・保険適用のものは安価

入れ歯について

デメリット

・天然歯の2030%程度の力でしか噛めない

・金属の留め具を引っかける歯に負担がかかる

・口を開けたときに金属の留め具が目立つ

・総入れ歯は粘膜を覆うため飲食物の味を感じにくくなる

・入れ歯が合わない場合は痛みを感じる

ブリッジ

ブリッジは、両隣の歯を削って土台にし、橋をかけるように人工歯を設置する治療法です。

メリット

・固定されるため噛み心地がよい

・保険適用のブリッジなら安価で治療できる

・外科手術の必要がない

デメリット

・土台となる歯が健康であっても削る必要がある

・保険適用のブリッジは銀歯かプラスチックのため見た目が悪い

・ブリッジと歯茎の間に食べかすが挟まりやすい

インプラント治療の流れ

STEP1
初診カウンセリング

まずはカウンセリングを行いながら、患者さんのご希望をお伺いいたします。インプラント治療について詳しくご説明いたしますので、ご不明な点はお気軽にご質問ください。インプラント治療を行うために必要なむし歯や歯周病など、事前に治療が必要な場合は治療のご提案をさせていただきます。

STEP2
CT・レントゲン検査

歯や歯肉の状態を確認するために歯科用CTにて口腔内の詳細を把握していきます。
検査結果を基に患者さんのご希望に合った治療計画を立てていきます。

STEP3
治療計画の説明

お口の状態と治療計画についてご説明いたします。
治療内容に選択肢がある場合はそれぞれのメリット・デメリットをお伝えいたしますので一緒に最良の治療法を考えていきましょう。

STEP4
一次手術

あごの骨にフィクスチャー(歯根部)を埋め込みます。
局部麻酔を行うため、痛みはほとんどありません。
約1週間程度で抜糸や消毒を行います。
個人差はありますが、3~6か月程度、人工歯根が顎の骨に十分に固定されるまで、安定期間という大切な期間を設けます。

STEP5
二次手術

被せ物(上部構造)を固定するためのアバットメント(土台)を人工歯根の上に取り付けます。
二次手術後、歯肉の状態が落ち着いたら被せ物を取り付けインプラント治療は終了となります。

STEP6 
人工歯の装着

歯ぐきが安定したら、上部構造(人工歯)を取り付けます。

STEP7
メインテナンス

インプラントは元の歯と同じようにクリーニングなどの清掃をしていないと歯周病のような病気になります。
日常のセルフケアと共に、歯科医院での定期的なメインテナンスをお勧めしています。

骨が少ない方へのインプラント

サイナスリフト

サイナスリフトは上顎の奥歯に骨が少なくなってしまっており、そのままではインプラント治療ができない患者様のための治療、もしくは多くの歯が欠損している時に行う治療法です。インプラントの固定をしやすくするために、移植骨を入れます。

ソケットリフト

ソケットリフトはインプラント体を埋入するための骨の土台が薄い場合に、補填材等で骨を強化する治療法です。インプラント治療をするには骨が足りない場合にソケットリフト治療をおすすめしています。

メンテナンスを忘れずに!

インプラント治療の後は、半年に1回以上の頻度でメンテナンスに通っていただく必要があります。
インプラントの周りの歯茎に炎症が起きる「インプラント周囲炎」が進行すると、インプラントが抜けてしまう恐れがあります。いつまでもインプラントを快適に使いたい方は、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けましょう。